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何か面白い事

日々の面白い事を書いていきます。

「ゼロの使い魔」あぁ俺の宝物

  ファンタジー。今自分が住む世界とは違う世界で繰り広げられる物語。科学ではなく魔法で支えられた街、人々の暮らしや文化があって、時には剣と魔法と血が飛び交う。そんな魅力で溢れた世界を主人公と読者は一緒に冒険していく。そういう物語を大体の人は子供の頃に一冊は読んだことがあるはずだ。あの魔法やモンスターが渦巻く冒険譚に胸を躍らせ、ワクワクしながら読んだ事があるはずだ! そういう思い出っていうのは大人になっても胸の奥にまるで宝物の様に輝いているはず。その宝物というのがある人はダレン・シャンだったり、ある人はハリー・ポッターだったりするんだと思うけど、俺にとっての宝物は「ゼロの使い魔」である。

 我らが住まう地球から異世界”ハルケギニア”に召還された主人公、平賀才人は最初は異世界に戸惑いはするも物語が進むにつれ、読者と共に異世界へ馴染んで行く。盗賊を退治から始まり、徐々に成長する主人公はただの無名の戦士でありながらも七万の軍勢を一人で止め、それが認められ貴族になりその名を全国に知らしめて人々の英雄となる。しかしその勢いは留まる事を知らず、さらには世界の命運をその双肩に担うようにまでなる。このスケールの広がり方がすごいワクワクする。最初こそ魔法学院周辺だけで物語が完結するが、それがトリステイン全土、次に他国であるゲルマニア、ガリア、ロマリア。そして空に浮いている国、アルビオン。さらにはエルフが住まう未開の土地……。徐々に世界が広がっていき、それぞれ場所ごとにそこ独特の文化や人々の暮らしぶりが描かれ、説得力がありリアルな印象を読者は受ける。まるで本当に異世界を冒険しているかの様な気分にさせる。いや、もうやっぱさ、冒険って最高じゃん? 楽しいに決まってるじゃん!

 しかも主人公才人がカッコイイ。文句無しに。男の中の男っていう感じ。逆境に立たされても意地と根気でどうにかしていく感じ。しかもどんどん強くなっていっていくのが楽しい。それと才人の仲間達。これももう涙ぐみそうになる。特にギーシュ! 何あいつ「友達を見捨てないのが、貴族だろ?」って。おまえ最初そんな事言うような奴じゃなかったじゃん! なんでそんなカッコイイ奴になってるんだ! って感じ。マリコリヌも楽しくてイイ奴。竜騎士隊の仲間が才人を庇って堕ちていった後の才人が彼らに思いを募らせるシーンも最高。そしてコルベール先生! まさに先生の鏡のような人物だ。あのゼロ戦で読む手紙のシーン! 最高でしょ! 俺もああいう大人になりたい! ……読んだ人は分かってくれるよね? そして何より欠かせないのが女の子! 俺の永遠のヒロイン、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールちゃん! 可愛い。この一言に尽きる。可愛い。 シエスタも! タバサも! ティファニアも! 皆可愛い。最高だよね。そして場面場面に入るニヤニヤシーン。まさに天才の域。あぁ最高。後、時々出てくる地球の文明っていうのがなんか、こう熱くさせるよね! なんて説明したらいいんだろう、分からないわ。あ、お母さんのメールが届くシーンは最高に熱いよね。

 後半適当になってしまったけど、俺なりに「ゼロの使い魔」の面白いところをまとめてみた。多分読んだことない人は何を言ってるのかさっぱりだと思うけど……。

 さて、というわけで買いました読みました、ゼロの使い魔21巻! もう本当、1ページ目を読んだときから「あぁ、あぁ! これだよこれ!」って感じで一気に読み終えてしまった。大学入学した直後に作者、ヤマグチノボルさんが亡くなられ、続刊は絶望的と思われたが、去年六月に続刊発売が決定! そして待ちに待った明日! 発売されるのがこの21巻!(本来は明日発売だけど、近所の本屋にはもう入荷してた)最高だった……。今までのキャラクター総出演といった感じで入れ替わり立ち代り、まるでミュージカルの様に再び繰り広げられるルイズと才人の物語。「あぁ、こんなキャラ居たな、懐かしいな」とか「おぉ! こいつがこんなところで!」とか驚きと興奮で一杯だった。というか、才人が、ルイズが、皆が、喋ったり戦ったりしているだけで純粋に感動した。「あぁ、また会えた!」というか、「待っていた!」というか、「これだよこれ!」というか……。

 そしてラストの才人とルイズが再開するシーン! 読者である俺も彼ら二人と再開してるわけだから、ここで俺と才人、ルイズの心が一つになる訳よ! 「あぁ! また会えた!」という風に! もう最高。叫んだわ。

 しかし、残念なところが一点。ヤマグチノボル氏のあとがきが無い。もう仕方のない事だけど本当に残念。あの人のあとがき超面白くて超楽しみだったのに。「ファンタジーさん」だっけ? あの話とか最高に好きだったのになぁ。でも、今回のあとがきもそれはそれで”ゼロ”を支える人たちの熱い思いが感じられて良かった!

 

 中学生のときに出会い、以来いつも心のどこかにあった”ゼロの使い魔”それの何年ぶりかの続刊。感慨深い。まるで中学時代の親友に再会したかのような気分である。本当に続刊で出てくれて嬉しい。

 やっぱりゼロの使い魔は俺にとっての宝物だ。俺の中の隅に追いやられ、すこし埃を被っているが、いつまでも、いつまでもひっそりと輝いている。